霊能力と超能力16

西洋の悪霊

 

前回キリストの病気直しの一例として悪霊払いを取り上げましたが、西洋の悪霊について少しコメントします。

 

悪霊は「あくりょう」と読みます。英語ではevil spiritです。

 

日本ではなぜか悪霊とは言いません。悪い霊といいます。evil spritも悪い霊のいう意味ですが、同じ悪い霊と言っても概念が違うように思います。

 

悪霊で思い出すのは、「エクソシスト」という映画です。

この映画は1972年か73年かに公開されました。私は大学生でしたが、当時は見ませんでした。恐怖映画は嫌いだったのですが、見ても西洋の宗教に疎かったので、意味は分からなかったでしょう。

1970年代の前半は一種のオカルト・ブームで、日本では心霊漫画が流行りました。東西の文化現象は同時に似たようなことが起きるようになりましたが、その走りかもしれません。相互に影響し合っているのでしょうか。

 

エクソシスト」を見たのは10年ほど前でした。

見て感じたのは西洋の悪霊のすさまじさでした。

この映画は少女に悪霊が憑くのですが、憑くと激しく暴れるのです。

日本では悪い霊が憑いてもこのように激しく暴れたりはしません。おとなしいものです。ずいぶん違うものだと思いました。

 

西洋は悪魔憑きと悪魔祓いの伝統があるのですが、この伝統はつまるところキリストの病気直しの悪霊払いの流れを汲んでいるのではないのでしょうか。

聖書を読んでいるとそのようなことを感じました。

 

ただ、映画のように悪魔祓いで十字架や香水を使うので中世以後の習俗でしょう。キリストはそのような道具は何も使っていません。もっとも十字架などなかったわけですから使いようがありません。

 

西洋では悪霊と悪魔は同じもののようです。だが日本では悪魔という概念がありませんので、悪い霊は悪魔を意味したりはしません。

 

悪魔憑きと悪魔祓いをテーマにした映画は他にもいくつか見ましたが、内容は忘れてしまいました。ただ、悪魔憑きと悪魔祓いは西洋の宗教文化の底流に尽きることなく存在していることを感じました。

日本とはずいぶん違うと思います。