霊能力と超能力11

中村天風と虎

 

中村天風は驚くような逸話の持ち主です。

インドから帰国して後のことでした。

ある人から虎が入っている檻に入ってみろと言われたのです。

すると中村は平然として檻に自ら入りました。檻に入ると虎の傍に座りました。虎は中村がいても全く無関心で、知らん顔をしていたと言います。これには命じた人が脱帽したそうです。

 

普通なら虎は入ってきた人に襲いかかります。どうして虎は中村には襲いかからなかったのでしょうか? それは中村から何も感じなかったからです。虎はそばに人がいると思わなかったのでしょう。人の心の動きや感情を全く感じなかったはずです。

 

なぜ中村は人の気配を虎に感じさせなかったのでしょうか。

それは中村が自分をなくすことができたからです。つまり無になることができたのです。無になると心も感情も全く働きませんから、虎は人を意識しないのです。

行をすると、霊能力が出ますが、そのためには無になることができなくてはなりません。

中村はインドで行を積んだので、無になることができるようになっていたのです。

 

この話と同じような話が江戸時代にあります。

3代将軍家光が、沢庵に虎のいる檻に入れと命じたのです。

沢庵はこれまた平然と虎の檻に入りました。やはり虎は沢庵に対して知らん顔をしていたそうです。

沢庵は禅僧ですが、座禅によって無の境地に入ることができるようになっていたのでしょう。

 

ヨガと禅は根が同じなのです。