霊能力と超能力2

中村天風とカリアッパ師2

 

中村天風は中近東の港でカリアッパ師という得体のしれない人物に自分の病状を言い当てられて、そのあとをついていきます。今日のイランなどの地域を横断し、ネパールの山麓の小村にたどり着きます。

 

カリアッパ師は馬に乗っていましたが、中村は徒歩でした。重病なのにつらかたことでしょう。よくついていったものです。明治の人は破天荒ですが、中村もそうでした。日本を脱出したのも密航でした。

 

中村はこの村で、カリアッパ師に言われた通り、山道を歩いて山奥の滝場に座るというただそれだけの生活を数年間続けます。するとしだいに体が丈夫になり、ついに病は完治したので普通の生活に戻っていいとカリアッパ師に告げられます。医者に死ぬと言われた不治の病が、薬も飲まず医者にも全くかからないのに治ってしまったのです。奇蹟です。

これが中村の一大転機、起死回生となりました。人間どこでどうなるか分かりません。

 

私はこの話が面白かったのですが、話の意味はまったく理解できませんでした。カリアッパ師はどういう人物なのか。中村はなぜ病が治ったのか。中村が山中で行っていたことにはどのような意味があったのか。

これらの意味が明らかになってきたのは、霊能力について調べ始めてからのことでした。

 

まずカリアッパ師は行者、聖者、神人でしょう。ヨギでした。ヨガのマスターだったのです。カリアッパ師の能力は神通力とでも称すべきものでしょう。神通力には霊能力や超能力が含まれています。

ではヨガをすればこのような能力が発現するのでしょうか。実はそうなのです。私はこのことが長い間わかりませんでした。ヨガと霊能力が結びつかなかったのです。

ヨガというと日本では健康法やダイエットのための美容体操のように見られていますが、本当のヨガはそのようなものではないのです。本格的なヨガの行をすれば霊能力は自ずから発現するのです。

 

では中村は山中で何をしていたのでしょうか? ただ座っているだけでした。これはいわば座禅を組んでいたのです。

では座禅を組むと霊能力が得られるのでしょうか? 実はそうなのです。昔、一休という禅僧がいました。頓智話で有名な人です。この人は予知能力などがありました。

こうして私の中でようやく禅と霊能力が結びつきました。

 

中村がなぜ治ったのか。それは次に考えてみたいと思います。

 

霊能力と超能力の世界は不思議な話がたくさんあります。